ちきゅうラジオ
2015/5/2~2016/2/28
NHKのラジオの企画なんて学生にできるの?
現場でしか学べないこと、出会えない人
ちきゅうラジオとは
ちきゅうラジオ」(http://www.nhk.or.jp/gr/campus/)は、日本国内にはNHKラジオ第1、海外にはNHKワールド・ラジオ日本(短波放送)、そしてインターネットを通して全世界120 ヵ国に発信している番組。
世界各地のリスナーと電話で話したり、送ってもらったメールやFAX、手紙を紹介したりしながら、“世界の今”を現地で暮らす人ならではの目線で伝える双方向番組となっている。
ゼロから始めるラジオ企画
このプロジェクトの最初の課題はラジオのコーナーの企画から始めるというものだった。
比較的普段からラジオを聞いているメンバーが集まったが、実際に放送される番組であることに加え、NHK様の番組を企画するということで、細心の注意を払いつつ自分たちがやる意味、「学生らしさ」が求められるという大変ハードルが高いものであった。
この問いに対して私たちが出した答えは、青山学院大学の外国人留学生と、外国と日本の文化や思想の違いについて話すコーナーを作ることだった。
学生の常識を超えた参加姿勢とそこだから学べたこと
毎週土日に放送される「ちきゅうラジオ」で、自分たちのコーナーは第4週の土曜のみ。しかしツテをたどって留学生を集め、話すテーマを考え、コーナー間の音楽を選び、集客をする。当日は司会進行も学生が担当し、裏ではTwitterで情報を発信。最初は1ヶ月の準備期間ではとても間に合わず、内容も燦々たるもので、リスナーの方からお叱りのメールが来たと聞いた時には強い責任を感じた。自分たちの企画に自惚れ、聞く人のことまで考えが及ばなかったことに情けなくなった。
しかしこのプロジェクトで学べたことは本当に多い。まず単発の企画ではないためすぐに反省し改善できた。2回目、3回目と回数を重ねる内に忙しさにも慣れ、集客の効率化などにも取り組んだ。そして出会った多くの留学生から聞いた我々日本人の文化、考え方の違いには放送とは関係なく驚かされた。
NHKの方々やアナウンサーの古谷敏朗さん、柴原紅さんたちには終始頼りっぱなしであった。ラジオ番組の企画と実施というとんでもない経験をさせて貰ったことはもちろん貴重な経験だったが、個人的にはそれよりも優しく魅力的な、尊敬できる人々に数多く出会うことができたことが、胸を張れる財産になった。そんなあっという間の10ヶ月だった。