AOフェスvol.3

2017年3月24日

図1

AOフェスはテクノロジーを駆使した新しい音楽ライブへ

クリエイティブラボ生による自主企画音楽ライブ「AOフェス」。3回目の開催となる今回のAOフェスは、ラボ生が「新しい音楽体験とは何か?」というテーマに挑戦し、「音楽×テクノロジー」をコンセプトにしたアイデア満載のライブを行った。

新たな切り口で挑んだAOフェスvol.3 音楽ライブの可能性を広げる


2017年3月24日、渋谷O-nestにてクリエイティブラボ生による自主企画無料音楽ライブ「AOフェスvol.3」が開催された。この企画はインディーズバンド音楽配信アプリ「Eggs(エッグス)」の認知向上が目的。イベントは「新しい音楽体験とは何か?」をテーマとし、企画書の作成、企業へのプレゼン、PRから当日運営までの全てをクリエイティブラボ生が行った。ラボ生が「新しい音楽体験とは何か?」という問いに出した答えは「音楽×テクノロジー」。学生目線でできる様々なテクノロジー演出で会場を沸かし、音楽ライブに新たな可能性を見出した。SNSでのPR戦略や観客招待制度に工夫を凝らした結果、160名の動員を達成し、会場は多くの観客で溢れた。

アイデア満載のテクノロジー演出に観客も大盛り上がり



今回テクノロジー演出には主に2種類の器機を使用した。一つ目(画像上)は、360度カメラ「Theta(シータ)」。こちらは360度の動画が撮影できるカメラで、簡易VR動画を作ることができる。このカメラを駆使したPR動画を公開し、またイベント当日にラボ生がライブ中の動画を撮影し、後日Youtube内に投稿されhttps://www.youtube.com/watch?v=OweBvJCkD14SNSでも拡散された。


二つ目は「Bubbly(バブリー)」(画像下)。Twitterのハッシュタグと連動してシャボン玉が出るデバイスだ。これはテクノロジスト集団「CITY&DOTS(シティ アンド   ドッツ)」がストリートライブで投げ銭をするとシャボン玉が出るというデバイスで、AOフェスではこれを音楽ライブでの演出に使用した。観客がライブ中に「#aofes3」と投稿するとBubblyが作動し、シャボン玉を出すという仕組みを作り、観客のエンターテイメント欲求を利用してSNSのバズマーケティングを上手く作用させたコンテンツができあがった。

個性的なアーティストが勢ぞろい 圧倒的なライブ




今回の出演アーティストは、雨蛙と出鱈目、渦、CASPA、Gi Gi Giraffe、そしてメランコリック写楽の計5組。ラボ生が「今、新しいと思うアーティスト」という基準で選出したアーティスト達は自分達の強い世界観を持っており、ライブハウス内は熱気と感動に包まれた。アーティスト達が同世代であったこともあり、観客だけでなくラボ生も刺激を受けているようだった。

会場一杯の観客を送り出し大盛況に終わったAOフェス。次回に期待が高まる

ライブは最後に当日に撮影していた映像を即座に編集したダイジェスト映像を公開し、終了となった。 閉演後も多くのアーティストのファンがエントランスに残り、楽しそうに談笑していた姿が印象的だった。最後にエントランスに設置していた「ファンが書くアーティストへのメッセージボード」をアーティストへプレゼントした。このような企画を含め、出演アーティスト達もこのライブに十分満足して頂いたようだ。観客にとっても、アーティストにとっても実りあるライブとなったであろう。 そしてもちろん、ラボ生にとっても企画や運営について実践的に学ぶことのできた貴重なライブとなった。ラボ生が現代の音楽に対して課題を見つけ、それを解決するためにAOフェスは開催される。ラボ生がアイデアを凝らしてつくりあげる新しい音楽体験を、是非次回のAOフェスに足を運んで体感してほしい。



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