JTBモニターツアー
2016年3月23日(水)〜25日(金)
北海道檜山地区のまちづくりに関わる
北海道新幹線開通を受けて、学生の目線で檜山地区を視察
北海道の南西部檜山地区
ラボ生がJTBのモニターツアーとして訪れることになった北海道の檜山地区。檜山地区は、せたな町・今金町・奥尻町の北部地域と、乙部町・江差町・厚沢部町・上ノ国町の南部地域で構成される地域である。実際にラボ生も北部と南部に分かれてツアーに参加した。3月の下旬という日程で、雪がまだ北海道には残る季節であったが、暖冬であったために北海道の冬にしては暖かいシーズンとなった。しかし、東京の気候に慣れているラボ生にとってはそれでも極寒であり、皆が外では震えていた。
北部
北部は、主に今金町とせたな町という2つの地域を視察した。今金町では「ピリカ旧石器文化館」にて石器作りや勾玉作りを体験したり、美利河(ぴりか)ダムの内部を見学したりすることができた。普段できない体験にラボ生たちは大はしゃぎであった。また、せたな町では立象山展望台に登り、名物の風車や「三本杉岩」を眺め、日本一危険な神社として知られる「太田神社」を訪れた。どこも観光スポットとして魅力的な場所であるのにも関わらず、観光客が少ないのは、せっかくの魅力を発信できていないからだろう。最終日に行われた地元の方を交えた討論会では、学生たちが3つのチームに分かれ、檜山地区の魅力を存分に盛り込んだ新たなツアープランを企画・提案した。
*ピリカ旧石器文化館 http://www.town.imakane.lg.jp/pirika/cat629/post.html
*太田神社 http://www.hokkaidolikers.com/articles/1570
南部
南部では、特産品をめぐりながら、歴史的な背景を学びつつ今の檜山地区にとって必要な課題について考察した。厚沢部のメークインコロッケや、厚沢部町のさつまいも「黄金千貫」とメークインを原料に造られた本格焼酎「喜多里」、上ノ国町の「かたこもち」をはじめとする数々の町オリジナルの特産品をいただき、学生は目を輝かせていた。これだけの特産品がありながら有名になっていないことを問題とし、地域のキャラクターのTwitterアカウントを作って街情報を発信していくなどのPR方法について考えた。最終日には意見交換会が開かれ、学生と各町の方々とで討論をする場が開催された。若者という目線で純粋に思ったことを述べ、今後の進展に期待を込めて檜山地区の振興に貢献しようと意見を出し合った。
今後の檜山地区の発展について
ラボ生が純粋に感じたことは、こんなにいいものを持っているのに、知られていないなんてもったいないということが多かった。他の地域に比べたら、と考えて自然を推していない檜山地区であったが、東京から来た私たちからすれば、普段見られないような大自然に囲まれているという印象で、もっと推してもいいと各グループから声があがった。また、各町によって振興事業の力の入れた方に差があったために生まれる格差があったので、更に交流を深めていき、「檜山」として大きく捉えていくことが必要であるとの意見が出た。